教訓 224. 悪を許さず、報復せよ。


An eye for an eye, and a tooth for a tooth.[Exodus21-24]「目には目を、歯には歯を」[旧約聖書:出エジプト記21−24]


 しかし一方では、因果応報のコトワザは、被害を受けたものがその復讐を正当化する口実にも使えます。復讐は、悪に対する正義の鉄槌だからです。そこで、聖書にある有名な見出しのコトワザのように、悪への報復の論理が意味をもってくるのです。悪は、許してはなりません。許せば、悪人は再び悪を犯し、善人はいっそう悪に苦しめられるからです。さらに、次のコトワザがあります。

(a) The first faults are theirs that commit them, the second theirs that permit them.《一回目の罪はそれを犯した者のもの、二回目はそれを許した者のもの》
(b) Pardoning the bad is injuring the good.《悪人を許すことは善人を害するに等しい》
(c) Turn about is a fairplay.《仕返しはフェアプレー》

 しかし、悪に対する処罰は一種の復讐であることには変わりありません。復讐は、悪に苦しめられたものの積年の恨みを晴らすことでもあります。その人間心理を、コトワザは見逃しません。

(d) Revenge is sweet.《復讐は甘美である》

 しかし、これは悪魔のささやきにも似た言葉で、簡単に口にすべきことではないでしょう。

 もう一つ、復讐をすすめるコトワザがあります。

(e) Revenge is a dish best served cold.《復讐は冷えてから食べると一番おいしい料理》
  = Revenge is a dish that can be eaten cold.《復讐は冷まして食べるとよい料理》

  意味するところは、復讐というものはすぐ実行するよりも、時間をかけてゆっくりした方が効果的ということです。

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