教訓 215. 言葉と行動は一致しないもの。


Saying is one thing and doing another.《言うことと行うこととは別》
 = To say and to do are two things
.


 人間の言行は一致しないものです。言うことと行うこととは別のものと考えた方がよいと、このコトワザはいいます。口でいうのは簡単ですが、実行は困難だからです。次のものはすべて「言うは易く行うは難し」の類義コトワザです。

(a) Easier said than done.《行うより言う方が易しい》「言うは易く行うは難し」
 = It is easier to be said than done.
(b) There is a great difference between word and deed.《言葉と行為には大きな差がある》
 = From word to deed is a great space.

 次のコトワザは、有名なイソップ物語の「鼠と猫」が原典になっています。名案を実行できないネズミたちの悩みを借りて、言うことと行うことの難しさを語っているのです。

(c) Who will bell the cat?[Aesop]《だれが猫に鈴をつけるか》

 次は、ちょっとユーモラスなコトワザです。そもそも人間の言行は不一致なもので、言った通りに行動できるわけではありません。その点では「私」も例外ではありません。だから「私」の駄目な行動でなく、「私」の立派な言葉にしたがうのが賢明であるというのです。

(d) Do as I say, not as I do.《わたしの行い通りでなく、わたしの言葉通りにせよ》

 言葉でいうのは簡単だし、安上がりですから、人は簡単に約束をします。しかし、いざ実行しようとするとその難しさに気づき、約束は簡単に踏みにじられることになります。約束とは、破られるためにあるようなものだというのが、コトワザの約束観です。

(e) Talk is cheap.《いうだけでは金はかからない》
(f) Promises are like pie-crust, made to be broken.《約束はパイの皮のようなもの、破るためにつくられる》

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