教訓 195. 言葉を取り消すことはできない。


When the word is out it belongs to another.《口から出た言葉は他人のもの》


 言葉を慎重に使わなければならない理由には、一度口に出した言葉は取り消すことができないということがあります。口から出た言葉は、自分のものではなく、他人のものになります。その言葉を取り消せば、取り消したという事実が他人の心にいつまでも残り、本人の評価にかかわります。それは、一度行った行動が取り返しがつかないのと同じです。

(a) While the word is in your mouth, it is your own: when it is once spoken it is another's.《言葉が口の中にあるかぎりは自分のものだが、一度外に出せば他人のもの》
(b) A word spoken is past recalling.《一度口からでた言葉は呼び戻せない》
(c) Words have wings, and cannot be called.《言葉には翼があって、呼び戻せない》
(d) A bargain is a bargain.《約束は約束だ》「武士に二言なし」
  = A promise is a promise.《約束は約束だ》「武士に二言なし」
  = A man’s word is as good as his bond.《男の約束は証文と同じ》「武士に二言なし」

だからこそ、言葉の使い方には、十分用心しなければなりません。言いたいことがあってもすぐにいうのではなく、一晩考えてからいわなければなりません。

(e) Think today and speak tomorrow.《今日考え、明日話せ》

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