教訓 152. 金銭は諸悪の元凶である。


The love of money is the root of all evil.《金銭欲は諸悪の根元》「金が敵(かたき)」
 = Money is the root of all evil
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 金銭に対する欲望は、諸悪の根元になるのです。金を得るためには、人は平気で不正を働くからです。富は不潔と同居しやすいのです。

(a) Muck and money go together.《汚物と金は道連れ》
 = Where there's muck there's brass.《汚物のあるところ金がある》

 したがって、金持ち人間は天国より地獄へ堕ちるものが多いといいます。

(b) It is as hard as for a camel to pass through a needle's eye. [Matthew19-24]《ラクダが針の目をくぐるほど難しい》[聖書マタイ伝19−24]
 = It is easier for a camel to go through the eye of a needle, than for a rich man to enter into the kingdom of God. [Matthew19-24]《金持ちが神の国へ入るより、ラクダが針の目を通り抜ける方が簡単である》[聖書マタイ伝19−24]
          別掲 → 教訓32 小さなものは不利である。

 人間は、自由に金を使っていると思っていますが、実はいつの間にか金に使われていることが多いようです。人間が金の奴隷になるのです。しかもこの主人たるや、奴隷を酷使するひどい主人といえます。

(c) Money is a good servant, but a bad master.《金は召し使いとしてはよいが、主人としては悪い》

 さらに、次のようなコトワザがあります。

(d) The purse of the patient protracts the disease.《患者の財布が病気を長引かせる》

 普通、金持ちは医者も薬も自由に手に入るから、病気がすぐ治るかと思いがちですが、悪徳医師に食い物にされ、かえって病気が長引くことがあるという意味です。

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