教訓 142. 指導者は一人がよい。


Too many cooks spoil the broth.《料理人が多すぎるとスープの味がだめになる》「船頭多くして船山に登る」
          別掲 → 教訓68 極端は悪である。
          別掲 → 教訓86 一つの仕事を二人以上でするな。
          別掲 → 教訓133 多人数のグループはまとまりにくい。

 いずれにしても、集団には指導者が必要です。だから、どのようなグループにあっても、とかく人は上に立ちたがるものです。その結果、指導者が何人もできると、その集団はうまく機能しなくなり、仕事もはかどらなくなります。見出しのコトワザのほか、次のものもそのことをいいます。

(a) Too many chiefs, not enough Indians.《酋長が多すぎ、インディアンが足りない》

 また、二人以上のものがどちらも同じ指導者の位置につこうとすると「両雄並び立たず」で、いさかいが起こります。いさかいを避けるためには、どうしても序列が必要になり、指導者を一人にしなければなりません。

(b) When Greek meets Greek, then comes the tug of war.《両雄が出会えば決戦が起こる》
          別掲 → 教訓167 強者には強者をあたらせよ。
(c) If two men ride on a horse, one must ride behind.《二人で一頭の馬に乗るとすれば、一人は後ろに乗らなければならない》

 さらに、指導者として責任をもって仕事をしているものに、端から口出ししてはいけません。とくに、海が静かなときには、だれでも水先案内をつとめたがりますが、嵐はいつ来るかもしれないのです。なぎのときでも、嵐を乗り切る自信のあるものだけが、水先案内をつとめるべきです。

(d) Don't speak to the man at the wheel.《舵輪を握るものに口出しするな》
(e) In a calm sea every man is a pilot.《凪の海ではだれでも水先案内がつとまる》(平和時の指導はやさしい)

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