教訓 141. 集団には指導者が必要である。


When the cat is away, the mice will play.《猫がいないとネズミがあばれる》「鬼の居ぬ間の洗濯」


 集団には、一定の力をもった指導者が必要です。権威ある指導者が不在だと、集団は群衆となって、好き勝手なことを始めます。そこで見出しのコトワザがあるのですが、これはまた、厳しすぎる指導者に対して、人間は息抜きが必要だという意味でも用いられます。

 集団で仕事をする場合、しっかりした統率者がいないと能率が上がらないのは、よく経験することです。

(a) The eye of a master does more work than both his hands.《主人は手を動かすより目を光らせる方が多くの仕事ができる》

 街頭デモのような政治行動の場合、指導者のいない群衆は、暴徒と化します。暴徒に理不尽に支配されるくらいなら、自分が支配者になる方がましだというのが、次のコトワザです。

(b) Better to rule than be ruled by the rout.《暴徒に支配されるくらいなら自分で支配した方がよい》

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