教訓 133. 多人数のグループはまとまりにくい。


Two is company, ( but ) three is a crowd (or none).《二人では仲間、三人では群衆(仲間割れ)》「三人連れは喧嘩の元」


 しかし、二人のときは、ときどき口げんかがあるぐらいで、だいたいがうまくいくのは夫婦を見ればわかります。ところが、二人以上になると、それまでうまくいっていた人間関係も、ギクシャクし始めます。仲良しの二人にもう一人が加われば、三角関係になるからです。

 まだわれわれの記憶に新しいのですが、故ダイアナ妃は離婚の前年の1995年11月、BBCテレビのインタビューで次のように語りました。

There was three of us in this marriage, so it was a bit crowded. [Princess Diana]《この結婚には三人いましたから、少し混みすぎです》

この気の利いた彼女の言葉は、おそらく見出しのコトワザが下敷きになっているものと思われます。

 共同でする仕事も、多人数になればなるほど、うまくいかなくなるものです。

(a) Birds in their little nests agree.[Isaac Watts]《せまい巣にいる鳥たちは仲がよい》
(b) Too many cooks spoil the broth.《料理人が多すぎるとスープの味がだめになる》「船頭多くして船山に上る」
          別掲 → 教訓86 一つの仕事を二人以上でするな。
          別掲 → 教訓68 極端は悪である。
          別掲 → 教訓142 指導者は一人がよい。

 大きな組織を機能的に運営するには、組織の一人一人に責任を分担させることでしょう。共同責任にすると、無責任になりがちです。

(c) Everybody's business is nobody's business.《みんなの仕事はだれの仕事でもない》

 さらに大きな集団になれば、仕事の推進だけでなく人間関係の維持の面でも、いっそう難しくなります。大きな組織では、お互いにしていることがわからなくなるし、大都会では、人間関係が希薄になり、孤独感だけが増します。次のコトワザは、それを指摘しています。

(d) The left hand doesn't know what the right hand is doing.《左手は右手のしていることを知らない》(大きな組織ではお互いのことを知らなくなる)
(e) Half the world knows not how the other half lives.《世間の半分は残りの半分の生活を知らない》
  = One half of the world does not know how the other half lives.
(f) A great city, a great solitude.《大きな町には大きな孤独がある》

これらのコトワザは、小さな仲間はよくまとまるが、大きくなると連帯感を失って互いに無関心な群衆になることを述べています。

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