教訓 121. 危険に近づかないのが一番安全。


Far from Jupiter, far from thunder.《ジュピターから離れていれば雷に打たれない》「触らぬ神に祟り無し」


 しかし、好奇心がいくら強くても、危険に近づかなければ、人は危険に遭遇することはありません。次のコトワザも、同じことをいいます。

(a) The fish will soon be caught that nibbles at every bait.《どんな餌でもつつく魚はすぐ釣られる》

 危険を冒した結果が後悔にいたるのは、目に見えています。「安全第一」です。後で悔やむより、最初から安全の方がよいに決まっているのです。

(b) Safety first.「安全第一」
(c) Better be safe (or sure) than sorry.《後で悔いるより最初から安全でいるのがよい》「安全第一」「君子危うきに近寄らず」
 = It is better to be safe than sorry. 
          別掲 → 教訓118 後悔しても無駄である。
(d) He that fears drowning comes near no wells.《水死を恐れるものは井戸に近づかない》「君子危うきに近寄らず」

 とくに、自分で無用の危険をつくり出してはいけません。「藪をつついて蛇を出す」のは、愚の骨頂です。「寝た子を起こすな」です。

(e) Let sleeping dogs lie.《寝ている犬はそのままにしておけ》「寝た子を起こすな」「藪をつついて蛇を出す」
 = Wake not a sleeping lion.《眠っているライオンを起こすな》
(f) Don't make a rod for your own back.《自分の背中をたたかれる鞭は作るな》「自縄自縛」
 = He has made a rod for his own tail.《彼は自分の尻をたたく鞭をつくった》

また、疑いを招くようなことはことは慎むべきです。自分にその気がなくても、人は疑いの目を向けます。自分だけでなく、累が身内に及ぶ危険があります。

(g) He that will do no ill, must do nothing that belongs thereto.《悪事をなすまいと思うものはそれに類することをしてはいけない》「李下(りか)に冠を正さず」「瓜田に履(くつ)を納(い)れず」
(h) Caesar's wife must be above suspicion.《シーザーの妻は疑われるようなことをしてはならない》

 そして、危険に近づかないためには、行動する前にまず安全を確かめることが必要です。念には念を入れなければなりません。「転ばぬ先の杖」です。

(i) Look before you leap.《跳ぶ前に見よ》「転ばぬ先の杖」
          別掲 → 教訓97 しりぞくのも勇気のうち。

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