教訓 84. 一時に一事をせよ。


Jack of all trades and master of none.《あらゆる職業に手を出すものは、一芸に秀でることはできない》「多芸は無芸」


 また、ことを行うにはあまり多くのことに手を出さないことも大切です。欲張って多くのことをしようとすると、すべてが中途半端になると、これらのコトワザは教えます。

(a) One thing at a time.《一時に一事を》
(b) Don't have too many irons in the fire.《炉の中にあまり多くの蹄鉄をいれるな》
(c) He who begins many things, finishes but few.《多くのことに手を出すものは、少ししか完成しない》

 また、選ぶべきものが多すぎると、目移りがしてしまい、なにが最善か判らなくなります。的は、最小限に絞らなければなりません。
(d) He who chooses, takes the worst.《選り好みして最悪を取る》「選んで滓を掴む」
          別掲 → 教訓72
(e) A maiden with many wooers chooses the worst.《求婚者の多い娘は最悪の人を選ぶ》
          別掲 → 教訓72

 もっとも、なかには「一石二鳥」を意味する

(f) To kill two birds with one stone

という慣用句もありますが、しかしそんなことは僥倖であって、しばしば望めることではありません。

 次のコトワザは、二つのことを同時にしようと欲張ると、いずれも失敗すると教えます。

(g) If you run after two hares you will catch neither.「二兎を追う者は一兎をも得ず」
 = He that hunts two hares loses both.
(h) Between two stools you fall to the ground.《二つの腰掛けの間に座れば尻餅をつく》「虻蜂取らず」
(i) Never mix your liquor.《アルコール飲料はブレンドするな》(一事に集中せよ)

                      本文のトップに戻る