教訓 72. 理想もあまり高すぎてはいけない。


The best is often the enemy of the good.《最善はしばしば善の敵になる》


 このコトワザは、極端な完璧主義者は最善を求めすぎて、普通の善に満足できず、その結果、普通の善を否定する愚さえおかすということをいっています。人間には向上を求める努力が必要ですが、理想を求めて上ばかり見ていると、降りかかる障害は防ぎようもありませんし、多くのものを求めすぎると、元も子もなくするという危険があります。

(a) Hew not too high lest the chips fall in thine eye.《木くずが目に入るからあまり高い木を切るな》
(b) Grasp all, lose all.《全部をつかもうとすれば、全部を失う》「大欲は無欲に似たり」
(c) All covet, all lose.《すべてを欲しがればすべてを失う》「大欲は無欲に似たり」

 また選択肢が多すぎると、それが邪魔になり、かえってつまらぬものを選ぶこともあります。
(d) He who chooses, takes the worst.《選り好みして最悪を取る》「選んで滓を掴む」
         別掲 → 教訓 84  一時に一時をせよ。
(e) A maiden with many wooers chooses the worst.《求婚者の多い娘は最悪の人を選ぶ》
          別掲 → 教訓 84 一時に一時をせよ。

                         本文のトップに戻る