教訓 69. 極端な手段を取るな。


Burn not your house to fright the mouse away.《ハツカネズミを追い出すのに、家まで燃やしてはいけない》


 それゆえに、極端に走らず、中道を歩むことを是とする中庸の精神は、何かを達成しようとする場合の方法論についても、見出しのコトワザを始め、次のようないくつかのものとなって表れています。「角を矯めて牛を殺す」や「鶏を割くになんぞ牛刀を用いん」に相当するコトワザです。とくに、手段の不適切のために、肝心の目的まで台なしにする愚は避けなければなりません。対象にふさわしい手段が必要だという意味では、後述の「目的と方法について教えるコトワザ」とも関連があります。

(a) Never take a stone to break an egg, when you can do it with the back of your knife.《卵はナイフの背で割れるのに、石を持ち出すことはない》 
          別掲 → 教訓81 目的にふさわしい方法を用いよ。
(b) Take not a musket to kill a butterfly.《チョウを殺すのに、鉄砲を持ち出すな》「鶏を割くになんぞ牛刀を用いん」
           別掲 → 教訓81 目的にふさわしい方法を用いよ。
(c) Cure the disease and kill the patient.《病気を治して病人を殺せ》(そんな治療はするな)
(d) Don't cut off your nose to spite your face.《自分の顔を恨んで鼻を切り落とすな》(腹立ちまぎれにすることは損をすることが多い)

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