教訓 57. 人生の苦楽をありのまま受け入れよ。


Take the bitter with the sweet.《苦いものは甘いものと一緒に受け取れ》


 人生に楽しい一面も、苦しい一面もあるとすれば、人はその一面だけでなく、両面をありのままに受け入れなければなりません。次のものも、見出しと類義のコトワザです。

(a) Take the rough with the smooth.《荒いものは滑らかなものと一緒に受け取れ》
(b) Take the sweet with the sour.《甘いものは酸いものと一緒に受け取れ》
(c) You have to take the good with the bad.《良いものは悪いものと一緒に受け取らねばならない》
(d) Take things as you find them.《物事はあるがままに受け入れよ》
          別掲 → 教訓77 何ごとにも順応して生きよ。
 = Take things as they come.

 また、人生の勝負は時の運です。成功もあれば失敗もあります。

(e) You win some (or a few), you lose some (or a few).《勝つ場合があれば、負ける場合もある》
(f) You can't win 'em all.《どんな勝負もみんな勝てるわけではない》

 だから、自分だけ勝とうと思ってはならず、相手を勝たせて自分が負けることも必要です。徳川家康が残した家訓のように、「勝つ事ばかり知りて、負くる事を知らざれば害その身に到る」のです。世の中は持ちつ持たれつです。もらいっぱなしではいけません。相手からもらえば、必ず返すことです。

(g) Live and let live.《自分も生き、人も生かせ》「世の中は相持ち」
(h) Give and take.《与えて受け取れ》「世の中は相持ち」
(i) Give and take is fair play.《与え受け取るのがフェアプレー》「世の中は相持ち」

 そして、自分の身に不運が降りかかっても、人生はこのようなものと諦め、我慢することも大事なことです。

(j) That’s life.《それが人生さ》
(k) That's the way the ball bounces.《それがボールの跳ね方だ》(人生はそういうものだ)
(l) That's the way the cookie crumbles.《それがクッキーの砕け方だ》

 次のコトワザは、14世紀から用いられた古いコトワザですが、映画の中で歌われてから有名になったものです。

(m) What will be, will be.《なるようになる》「ケセラセラ」(スペイン語のQue Sera Seraから)
  = What must be, must be.

米国女優・歌手のDoris Day は1956年、 Hitchcock 映画 The Man Who Knew Too Much (1956) の中で、スペイン語の"Que Sera Sera"(英語で"Whatever Will Be, Will Be"《なるようになるさ》 の意味)という題名のポピュラーソングを歌い、ヒットさせました。

 次のコトワザも、1920年代から歌われたフォークソングの一節から採られたものですが、日本ではダグラス・マッカーサー将軍の残した名言として有名です。

(n) Old soldiers never die, they simply fade away.《老兵は死なず、ただ消え去るのみ》

ここには、志半ばにして日本を去らねばならなかった将軍の悔恨と未練を読みとることもできるでしょうが、やはり若い世代に道を譲る者の諦観と満足を感じたいものです。

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