教訓 51. 不運も続くものである。


Misfortunes never come singly.《不幸は単独では来ない》「弱り目に祟り目」


 一方、運の悪いものにとっては、悪運は連続して起こるものであるし、悪い事態はさらに悪化するものです。この状況を日本のコトワザも、「泣きっ面に蜂」とか「一難去ってまた一難」といいます。

(a) It never rains but it pours.「降れば土砂降り」「泣きっ面に蜂」(ときに幸運についていうこともある)
 = When it rains, it pours.
(b) The bread always falls on the buttered side.《パンは落ちると必ずバターのついた側が下になる》
  = The bread never falls but on its buttered side.
(c) (Leap) Out of the frying pan into the fire.《なべの中から火の中へ(飛び込む)》「一難去ってまた一難」
(d) Mischief comes by the pound and goes away by the ounce.《災害はポンド単位でくるがオンス単位で去る》(災害は長引くもの)
(e) Misfortune arrives on horseback but departs on foot.《不運は馬に乗ってくるが歩いて立ち去る。》(災害は長引くもの)

 また、この世の生存競争は厳しく、弱者はいつまでも人生の片隅で生きていかねばなりません。

(f) The weakest goes (or go) to the wall.《一番弱いものが壁ぎわへ追いやられる》

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