教訓 43. 全体を見なければものはわからない。


He sees no farther than the end of his nose.《彼は鼻より先を見ることができない》
 = Someone cannot see beyond the end of his nose.


 世間には、自分の近くだけしか見ない人が多くいます。そのような人は、知らない人に話しかけられると、よく驚くものですが、世間は広いもので、自分の知らない人でも自分のことを知っているものです。

(a) More people know Tom Fool than Tom Fool knows.《とんまのトムが知っている人より多くの人がとんまのトムを知っている》

 だから、視野を広め、広く世間を知らなければなりません。全体を鳥瞰しないかぎり、自分がどこにいるかを知ることさえ不可能です。見出しのコトワザは、そのような近視眼的な人を例として引き合いに出し、物事を知るには全体の輪郭をつかむことが必要であると諭すものです。

 全体を見渡すことを不可能にするものに、森があります。森は視野をさえぎる最大の障害ですから、人は森にいるかぎり、迷うものです。

(b) Someone is not out of the woods yet.《まだ森から抜け出せないものがいる》
(c) He has lost himself in a wood.《彼は森の中で迷ってしまった》
 = He is in a wood.《彼は森の中だ》

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