教訓 34. 小さな危険はやがて大きな危険になる。


A little leak will sink a great ship.《小さな漏れ口が巨船を沈没させる》「千丈の堤も蟻の一穴から」


 小さな欠陥でも軽視してはいけません。放置すると取り返しのつかぬことになります。

(a) For want of a nail the shoe was lost.《釘一本が足りないため、蹄鉄が駄目になった》
 = For want of a nail the shoe was lost; for want of a shoe the horse was lost; and for want of a horse the man (or rider) was lost.《釘一本が足りないため、蹄鉄が駄目になり、蹄鉄一つがないために馬が使えなくなり、 馬1頭が失われたために乗り手もいなくなった》
(b) Who repairs not his gutters repairs his whole house.《雨といを直さないと、家全部を直さなければならなくなる》
(c) Don't spoil the ship for half a penny's worth of tar.《わずかなタールを惜しんで船を駄目にするな》
= It is no use spoiling the ship for a ha'p'orth of tar.
(d) The last straw breaks the camel's back.《最後のわら一本がラクダの背中を折る》
 = It is the last straw that breaks the camel’s back.
          別掲 → 教訓71 人間には節度が必要である。

(d)は、いわゆる「キレル」という心理現象にも当てはまります。人間が我慢の瀬戸際に追い込まれると、ほんのささいなことでその限界が切れます。最近、キレル若者が多いのは、彼らの欲求不満がその限界に達しているからなのでしょうか。

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