教訓 32. 小さなものは不利である。


Little things please little minds.《小事は小人を喜ばす》


 見出しのコトワザは、小さなものはせいぜい小人物を喜ばせるだけで、大人物に満足を与えることはできないといいます。このように、小さなものが大きなものに比べて不利であるとするコトワザがいくつかあります。例えば、多くのものの中から小さなものを一つ探し出すのは、不可能に近いという比喩として、

(a) To look for a needle in a haystack.《ほし草の山の中に針を探す》

という慣用表現があります。それを用いたコトワザとしては

(b) It's like looking for a needle in a haystack.《まるで干し草の中で縫い針を探すようなもの》

というのがあります。

 また、needle を用いたコトワザに、次の聖書起源のものがあります。

(c) It is as hard as for a camel to pass through a needle's eye. [Matthew19-24]《ラクダが針の目をくぐるほど難しい》[聖書マタイ伝19−24]
 = It is easier for a camel to go through the eye of a needle, than for a rich man to enter into the kingdom of God. [Matthew19-24]《金持ちが神の国へ入るより、ラクダが針の目を通り抜ける方が簡単である》[聖書マタイ伝19−24]
          別掲 → 教訓152 金銭は諸悪の元凶である。

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