教訓 30. 小さなものも次第に大きくなる。


Great oaks from little acorns grow.《大きなカシの木も小さなドングリから育つ》


 コトワザは世俗の知恵ですから、ブレイクの詩のように、小なることそのものの中に価値を見いだすものは少ないようです。コトワザのほとんどは、小さなものの価値を、それが次第に大きくなることの中に見いだそうとします。見出しのコトワザは、物事の始まりはすべて小さなものですが、しかしそれは次第に大きくなるから、今の小ささに引け目を感じる必要はないというものです。今は小さくても、将来に自信をもてばよいのです。

(a) Everything must have a beginning.《何ごとにも始めがある》
(b) Every oak must be an acorn.《カシの木も初めはみなドングリ》

 そして、どんな小さなものでも集まれば大きくなるし、どんなわずかなことでも繰り返せば大きな力になります。小さなもの、わずかなことを軽視してはなりません。「塵も積もれば山となる」のです。

(c) Every little helps.《どんな小さなものでも役に立つ》
(d) Little by little and bit by bit.《こつこつ少しずつ》「千里の道も一歩より起こる」
          別掲 → 教訓103 少しずつでも継続してやれ。
(e) Many a little makes a mickle.《小さなものでも多く集まれば大きくなる》「塵も積もれば山となる」
          別掲 → 教訓103 少しずつでも継続してやれ。
(f) Little and often fills the purse.《小銭でも何度も蓄えれば、財布がいっぱいになる》「継続は力なり」
          別掲 → 教訓103 少しずつでも継続してやれ。
(g) A penny saved is a penny earned (or gained).《1ペニーの節約は1ペニーの稼ぎ》
          別掲 → 教訓157 将来に備えて節約し、できるだけ蓄えよ。
(h) Take care of the pence and the pounds will take care of themselves.[Earl of Chesterfield]《小銭を大切にすれば、大金はおのずから集まる》

(h)はイギリスの政治家チェスターフィールド伯が息子に書き送った言葉として知られ、小事をゆるがせにしなければ、大事は自然とうまくいくという意味の忠告です。

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