教訓 29. 小さなものは小さいなりに価値がある。


Small is beautiful.《小なるものは美しい》


 小さなものは一般に無視されがちですが、見出しのコトワザや次のものは、小さなものに美や長所を見いだします。

(a) Little fish are sweet.《小さな魚は美味である》

 また、小さいものは一般に軽んじられがちですが、侮ってはいけません。隠された内部には、素晴らしい知恵や精神が隠されていることがあるし、役だってくれることがあります。

(b) Little head great wit.《小さな頭に大きな知恵》「山椒は小粒でもぴりりと辛い」
  = Little heads may contain much learning.《小さな頭に大きな学問がある》
          別掲 → 教訓 24. 外見が悪くても中身は立派。

(c) A little body often harbors a great soul.《小さな体はしばしば大きな心を宿す》「山椒は小粒でもぴりりと辛い」
          別掲 → 教訓 24 外見が悪くても中身は立派。
(d) A mouse may help a lion.[Aesop]《ネズミがライオンを助けることがある》

 要するに、どんなものもそれぞれが価値を持っているのです。表面的な美醜や形態の大小で判断しては成りません。そのことをウィリアム・ブレイクは見事に表現しました。

(e) To see a world in a grain of sand and a heaven in a wild flower.[William Blake]《一粒の砂の中に世界を見、一本の野生の花の中に天国を見る》

 この句は、コトワザというより引用句として知られていますが、一粒の砂や一本の花は、それ自身がかけがえのない存在であり、そこには宇宙や神の意志が実現されているから価値があるというものです。

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