教訓 28. 中身が外見をつくる。


Handsome is that handsome does.《振る舞いの立派な人こそ立派な人である》「見目より心」


 要するに、外見が中身をつくるのではなくて、中身が外見を作り上げるのです。外見だけを飾っても、中身が出来上がるわけではありません。中身を立派にすれば、外見はおのずから立派になります。見出しのコトワザは、大事なのは外見や美貌ではなく、立派な振る舞いであり、人格であると説いています。

(a) Manners make the man.《行儀作法が人をつくる》
(b) Goodness is better than beauty.《善は美にまさる》

 そして、人間の中身には、人格、教養、技能などがありますが、その中心をなすものはやはり心です。

(c) The face is the index of the heart (or mind).《顔は心の指標である》
          別掲 → 教訓206 言葉以外にも表現手段はある。
(d) The eyes are the window of the soul (or heart).《目は心の窓》「目は心の鏡」
          別掲 → 教訓206 言葉以外にも表現手段はある。

顔や目が心を映す鏡、心を知るための指標であるというのは、心は目や顔となって表面に表れ、容貌をつくるからです。だから、外見だけをつくろっても、粗野な品性は隠しようがありません。

 次のコトワザはさらに厳しく、化粧でいくら外見をごまかしてもかえってその醜さを際立たせるだけだといいます。むろん、ここでいう醜さとは、心の醜さのことと解さなければなりません。

(e) Ugly women, finely dressed, are the uglier for it.《醜い女がおしゃれをすると、いっそう醜さが目立つ》

 また、人の容姿の美しさをつくるのは、心身の健康であり、そこから生じる心の喜びであるといいます。

(f) Health and gaiety foster beauty.《健康と快活が美しさを育てる》
(g) The joy of the heart makes the face fair.《心の喜びは顔を美しくする》「心に連るる姿」

 最後に、中身がよければ、世間は必ずそれを評価してくれるというコトワザがあります。いたずらに表面を飾るのではなく、中身の向上や充実に心すべきだということです。

(h) Good fame is better than a good face.《美名は美貌にまさる》
(i) A rose by any other name would smell as sweet.[Shakespeare]《バラはどんな名前で呼んでもよい香りがする》
(j) Good wine needs no bush.《良酒にはツタの看板は要らぬ》「桃李もの言わずとも下自ずから蹊を成す」「美人は言わねど隠れなし」

(j) の bush はツタの枝のことで、むかし居酒屋はこれを「ワインあり」の看板として門口に飾ったといわれています。

 美しくなるためには、まず自己の内面を豊かにすることです。そうすれば外見はおのずと美しくなるというのが、コトワザの結論であるようです。

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