教訓  13. 現実より将来への期待の方が楽しい。


Prospect is often better than possession.《現実の所有より所有の期待の方がよい》


 このコトワザは、現にもっているものより、これからもてると期待することの方が、ずっと楽しいといっています。先に見た【教訓 5 現在所有しているものが一番よい】とは、ハッキリと対義コトワザをなすものです。現にもっているものよりもっていないものの方が魅力があるということは、人は欲しいものでも手に入れてしまえば、もうあまり魅力を感じなくなるということです。楽しいのは欲しいものを手に入れるまでであって、手に入れた後ではありません。まだ「見ぬうちが花」なのです。それどころか「開けて悔しき玉手箱」にならぬともかぎりません。

(a) Expectation is better than realization.《期待は実現にまさる》「見ぬうちが花」
(b) Nothing is as good as it seems beforehand.《予想ほどよいものはない》
(c) It is better to travel hopefully than to arrive.《目的地に到着するより期待して旅をしているうちが花だ》

これらのコトワザは、期待は実現するとむしろ失望に変わるということを、その裏の意味としてもっています。

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