教訓 5 現在所有しているものが一番よい。


A bird in the hand is worth two in the bush.《掌中の一羽は叢中の二羽に値する》 「明日の百より今日の五十」


 身近のものがよいという考えをさらに一般化すれば、見出しのコトワザのように、現在所有しているものの方が、将来の可能性として期待できるものよりずっと価値があることになります。次の一群のコトワザもそれです。

(a).Better to have than wish.《もちたいと願うより現にもっている方がずっとよい》
(b).Better an egg today than a hen tomorrow.《今日の卵一個の方が明日の鶏一羽よりまし》
(c).Think not on what you lack as much as on what you have.《足らないもののことを考えるより、有るもののことを考えよ》
(d) Possession is nine tenths of the law. 《現実所有は所有権決定の9分の勝ち目》
= Possession is nine (or eleven) points of the law.


 これらはいずれも、大きな可能性より小さな現実性を尊重せよと説くコトワザです。しかし、このようなコトワザがあるということは、逆に考えれば人は身近なもの、現実的なものをあまり大切に思わないことの証拠でもあります。事実、英語のコトワザの多くは、次の【教訓 6】に見るように、近くのものより遠くのものの方がずっと魅力的だといいます。

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