54.学習と年齢の関係について教える

【このカテゴリーの説明】

知恵ある老人が、異口同音に嘆くことがあります。それは、記憶力の減退です。確かに、赤瀬川源平さんのいう「老人力」が増える分、物覚えは悪くなるようですが、しかし学ぶ能力は記憶力だけではありません。

日本には「六十の手習い」、「八十の手習い」というたとえがあり、英語にも「学ぶのに年齢はない」「学ぶのに遅すぎることはない」といって、晩学をすすめています。ということは、晩学を志す人が実際にいたことを物語っているので、老境に入った人も、勇気づけられます。

しかし一方、日英とも「老い木は曲がらぬ」、「老いた犬に新しい芸を教えることはできない」などといって、老人の頑迷固ろうを指摘するコトワザもあるから、喜んでばかりもいられません。

【このカテゴリーに含まれる教訓テーマ】

  教訓181. 歳をとっても学ぶ力は衰えない。

  教訓182. 歳をとると学ぶ力は衰える。

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