24.中庸をすすめる

【このカテゴリーの説明】

極端をいましめるコトワザは、当然、中庸をすすめます。英語に中庸をすすめるコトワザが断然多いのは、ひとつには、人間が限界を知らない欲望の奴隷であることに原因があります。

人間は「持てばもつほど欲しくなる」ものですから、「どこかに一線を画すべし」となるのです。「パン半分でもないよりはまし」という、不足礼賛の態度で過ごせば、だれにも不満は生じません。

理想は高すぎてはいけないのです。「無病息災」より「一病息災」の方が長生きします。そして「ローマではローマ人のするようにせよ」をモットーに、何ごとにも順応して生きれば、世の中に争いごとはなくなるのではないでしょうか。

【このカテゴリーに含まれる教訓テーマ】

  教訓70. 人間の欲望には際限がない。

  教訓71. 人間には節度が必要である。

  教訓72. 理想もあまり高すぎてはいけない。

  教訓73. もらった物には不平をいうな。

  教訓74. 不十分でも無いよりはまし。

  教訓75. 不十分なものの方が長持ちする。

  教訓76. 無理をして不可能に挑むな。

  教訓77. 何ごとにも順応して生きよ。

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