小木曽先生受賞記念パーティー挨拶(平成6年11月18日)

 小木曽先生,この度はおめでとうございます。

 さて,わたしは小木曽先生とは先生が最後に昭和高校に2年在職されたそのそきに教頭としてお仕えし,いろいろご指導いただいたものであります。

 先生のことでまず真っ先に思い出すのは,学園祭のエレキバンドのことであります。あれは先生が赴任になって1,2カ月経った5月か6月のことだと思います。その頃生徒の一部には学園祭にエレキバンドの出演を認めよという要求がありました。生徒会はそれを断っていました。ところが跳ね上がった一部の生徒はとうとう実力行使をし始めました。ある日校庭に座り込んで要求が聞き入れられるまでここを動かないといって,2,3百人がグランドに座りました。われわれは説得したのですが,どうしても学校が認めるまでは動かないと言って聞かないのです。すったもんだの上,結局わたしは一つの提案を出し,「君たちの熱意は分かった。今ここで許可することは無論できないが,君たちの熱意を先生方に明日報告し,この問題をどうするか話し合って貰う。」ということで,何とか生徒をなだめ帰しました。時間は7時か8時でした。

 さて翌日の臨時職員会議ですが,一部の先生方には「教頭が勝手に学校の方針の変更に関わるような約束を生徒としたのは怪しからん」という批判もあって,もめました。そのとき小木曽先生が職員の前で言われたことは「わたしは教頭の取った処置を断固として支持する」ということでした。わたしは本当に嬉しかったですね。というのはわたし自身自分の取った処置に自信がなかったものですから。わたしはそのとき思ったことはやはり人間関係は信頼だということです。校長さんから信頼されているということが,その信頼にこと得なければならないと言う気持ちにつながっていくのです。そしてそれが昭和の伝統である「愛・敬・心」だと思いました。

 そのほか,小木曽先生のことで思い出すことは,校舎改築のこと,40周年のことなどいろいろありますが,時間がありませんのでまたいつかの機会にしたいと思います。


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