昭和高1学期末指導部主任訓話    昭和52年 7月20日

夏休みを迎えて

 夏休みの具体的な諸注意については、すでに担任の先生からいろいろお話があったことと思うし、また本日のLTでもいろいろお話があろうかと思うので、ここで私の方からは全体的な問題について、一つだけ話しておきます。

 それは、夏休みにおける計画という問題であります。いま諸君は夏休みを目前にして、あれもしたい、これもしたいと、あれこれ楽しい期待に胸をふくらませていることと思います。しかし、夏休みの終わりになってみると、期待通りにいった人は数えるほどしかいず、ほとんどの人は当初の予定の半分もできなかったことを知り、愕然とするのではないかと思います。

 やりたいことは無限にある、しかしそれをやる時間には限りがある、というこの二律背反(ジレンマ)の中にこそ、実は計画を立てることの必要性があると思います。

 だから、計画を立てるには、多数のやりたいことの中から、何が一番やりたいのか、二番目にやりたいことは何か、三番目は何かをまず決定し、次ぎに、それを実現するにはどのような方法があるのかと、慎重に考えなければないません。計画とは、自分の目標達成のための手段・方法といってよいでしょう。

 そして、この目標達成のプロセスにおいて、実は自己との厳しい、血みどろの闘いが始まるのです。実際、私は夏休みというのはおのれの怠け心との闘いの連続だと思います。平素の授業のある日よりも、夏休みの方がはるかに毎日毎日が苦しいはずであります。

 楽しい夏休みを前にして、このようなことを言うのはいささか気が引けましたが、諸君の自覚を促したく、あえて苦言を呈した次第です。

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