安田建築設計事務所

設計・監理について



建築設計事務所とは、何をするところでしょうか?

 『大きいビルを設計するところ』、『病院とか学校みたいな建物を設計するところ』など特別な建物を設計をする事務所のように思われる方が多いと思います。それも一つの業務なのですが、一般住宅の増築程度の小規模な設計をするのも建築設計事務所の業務の一つとなります。法律的には、建築士の資格を持っている人が所属していて、設計事務所登録をした事務所のみが建物の設計をし申請が出来るのです。それ以外の者が行った建物は違法建築物となり、危険な建物となります。
建物の大小に関わらず全ての建物の設計から、完了受渡しまでを行うことが設計事務所の業務となります。


設計監理についての考え!

より良い建物を造るために、監理者と施工者が第三者の関係であることが重要なポイントとなっています。
あるお施主様よりお聞きしたところ、『設計施工の場合、設計費が要らない、設計者施工者の連絡が密に出来るから良い』とお聞きしました。しかし、それは全くの誤解です!費用に関しては、設計者が設計をして申請行為を行うわけですからそれだけでも人件費があるわけで、無料というのはおかしいことです。また、設計監理者と施工者が同じ会社の場合、たとえば違法なことでも “見て見ぬ振り” ではありませんが、甘くなるのは無理のないことだと思います。建物の施工に関わる材料費、人件費に直接関係の無い第三者が建物の監視をすることによって、大切な建物を手抜き工事、違法建築物から守ることが出来ると考えています。また、建築費の支払い時期、支払額等も第三者で建築のプロが監視、アドバイスすることによって、支払い過ぎの上、施工会社倒産のような被害が最小限に抑えられます。

住宅の場合こんなところに重点を置いて設計をしてます

1.第1に土地選び
2.居住性を重視しそれから意匠
3.長持ちをする建物
4.地震に対する考え
5.高齢者向け住宅
6.建物の本当の価値を高める
7.エネルギー対策
8.体に優しい家造り

1.第1に土地選び
先祖代々の土地を相続した、既に土地を所有している等の方は別として、土地から購入を考えられている方は土地次第で建物が変わってくると言っても過言ではないほどに重要になります。その土地の周りの状況地質の状況隣接する道路の位置周りの土地の高低さ見晴らし等建物を計画していく上で土地選びが重要なものになってきます。

2.居住性を重視しそれから意匠
ランニングコストの掛からないエコ的な間取り、大きさ・・・・・風通し、日当たりを良くし、少しのエネルギーで冷暖房が補えるように考えてまいります。
家族の誰が建物のどこの位置で生活をするのか、1日を通して長く居る場所はどこか、できれば家相的に最も良い場所で生活をするなどを重視し、建物の姿、形を重視するあまりに住みにくい家にならないようにしたいと考えています。
設計者のエゴ(こんな家を設計したかった)だけで設計をされてしまうとか、過去に準備された間取りしか提供されないなど、住まわれる方を無視するような設計は避けたいものです。
ここで、意匠(デザイン)について当事務所の考え方を記します。前にも書きましたが、第1に居住性、耐久性(耐震性)それから意匠と考えています。斬新な形にしても、雨漏りをしたり、軽微な地震でひびが入ったりしては大変です。冷暖房で壁に隙間ができたという例もあるようです。本来はシンプルなものが、耐久、防風、耐震に良いと考えます。それらを基本に理想の意匠を取り込んでいきたいと思っています。

3.長持ちをする建物
建物に使用される材料の選定、細部まで工夫をされた施工を提案助言するのも監理業務の一部です。
建物が建つ土地の状況、居住される方の状況等全て取り入れた上で設計をしていきます。工場大量生産型の住宅では出せない隅々まで工夫を凝らした職人による匠の技と共に長持ちする家造りを行っていきます。
『像とかブルトーザーは乗るような設計はしてませんが、人が住むのに良い家は設計しています』


4.地震に対する考え
阪神淡路大震災、東北地方太平洋沖地震とここ最近だけでも家屋を倒壊させる規模の地震が起きています。また、近い将来には東海地震、東南海地震、南海地震と大きな地震が待ち構えています。そのような時のために対策をしています。
・地震対策もやはり土地選びからです。いくら丈夫な建物でも断層の上に建っていれば倒壊の率が高くなります。
・地耐力が低い土地は、地質改良、杭打設による補強をして頑固な土地にする。
・主要構造をできれば重量鉄骨造にする。
・木造は建物の形をシンプルにし、柱、梁の配置を十分考慮して、筋違い、金物で補強大にする。
・屋根を軽量材にする。(建物の重さを軽くする)
以上の代表的な対策に重点を置いて設計をしています。

5.高齢者向け住宅
気がつかないうちにとっていくのが歳です。誰もが高齢者となっていきます。その時のために動けるうちにその対策を考えておくべきと考えています。ふと気づいた時のトイレまでの距離∞なるべく手を借りなくても行えるトイレ、入浴∞車椅子での屋外から屋内へ、屋内の移動≠サの他考えうることを取り入れた≠キーワードに設計をしていきます。

6.建物の本当の価値を高める
お施主様(お客様)が建物の見積り金額が適正であるかを判断をする “たとえば、どのような材料を使っていて、その材料の金額が適正であるのか判断する” のは大変難しい事と思います。
契約時の見積金額がお値打ちに思えても、材料の品質が最低な物での見積もりだったり、見積り落しをしていたりで、満足な建物に至れば完了時になって莫大な追加金が発生していたら大変です。また、使用材料、各人工(にんく)の単価が適正なものかの見極めるのも大変なことです。
それらの判断の手助けをし、助言をするもの設計者の業務の一つです。出来る限りコストパフォーマンスの良い建物にしたいものです。

7.エネルギー(電気)対策
少し前まではオール電化を推奨したり、震災後は電力の省エネということで太陽光発電の推奨と日々発展をしてます。
それらを取り入れていく上で、目先の計画ではなく、長期的に使用していく上でメリット、デメリットを十分に理解した上でお施主様に一番良い条件で提供をしたいと考えています。また、エアコンを使用しないですむ間取り、部屋の位置付け。居室は採光が十分降り注ぎ明るい部屋等ランニングコストが低い建物計画をおこなっています。

8.体に優しい家造り
建物造りで日々、新しい材料が考え出され、新しい工法が生み出されています。しかし、それとは反対に人体に有害な建物になっているところがあります。ここ最近になってアトピー、ぜんそくに対して材料自体に含まれていた有害な物質は使われないようになってきましたが、建物が高気密仕様になり、内部に発生した湿気と快適な温度設定によりカビが発生しやすくなり、屋外に排出される率が低くなりやがて体内に取り込まれるようになります。建築基準法で24時間換気の設置を義務付けていますが、現実は節電によりストップしている状態が多いようです。そこで、当事務所は昔ながらの材料、工法で体に優しい家造りを推奨しています。
・土塗り壁、珪藻土、漆喰壁、畳床の使用等に加えて、今までの経験で得た納めにより、より良い住まいを提供できることと思っています。

以上のことを最低限考慮し、打合せを重視した設計監理をおこなっています。