歳星紀年法っていうのは
歳星紀年法
歳星紀年法は、天球における木星の位置に基づく紀年法で、中国の戦国期におこなわれた。
木星は約12年で天球上を一周し、十二次(じゅうにじ:天球を天の赤道帯に沿って西から東に 十二等分した区画)を一年に一次進む。そこで、木星は年を示す星であるとして 「歳星(さいせい)」と呼び、木星の十二次における位置で年を記した。 これが歳星紀年法である。

そして十二次とは次の12種である。

 十二次読み
1星紀せいき
2げんきょう
3しゅし
4降婁こうろう
5大梁たいりょう
6実沈じっちん
7鶉首じゅんしゅ
8鶉火じゅんか
9鶉尾じゅんび
10寿星じゅせい
11大火たいか
12析木せきぼく

例えば「星紀」って何処か
例えば、「歳在星紀(歳、星紀に在り)」といったら、木星が天球上の星紀という場所に存在する年 という意味である。 しかし、やがて十二辰(じゅうにしん)で表されるようになり(太歳紀年法)、 干支紀年法、生肖紀年法となる。

さて、では実際に「星紀」って何処か。
下の図で、地球から春分点の方を向いている場合、冬至点側が西、夏至点側が東となる。 天球を天の赤道帯に沿って西から東に十二等分するとは、冬至点側から春分点、夏至点側、秋分点 そして冬至点という順に30°ごとの区間を決めるということである。

というわけで、星紀というのは冬至点から春分側30°までの範囲である。
しかし、それって、一体何処だろう。

黄道十二星座
空には星座があって、それは時が経ってもほとんど変わらない形を保っているので、 星座を使って天体の位置を示すのが便利である。

さて、木星の軌道傾斜角は1.30530°。つまり、木星は太陽が地球を回っている面に対して 1.3°傾いた面で、太陽の周りを回っているのである。これはどういうことかと言えば、 地球から見て木星は、いつも太陽が通る道(黄道)のあたりをうろうろしているということ である。実際、木星は黄道から2°くらいしか離れない。
ちなみに、水星で5°、金星で8°、火星で6°、土星で3°、ついでに月なら5°というところ。
というわけで、黄道付近の星座を見てみよう。

黄道上には十二の星座があって、これらを黄道十二星座という。

黄道十二星座読み
第一星座魚座うおざ
第二星座牡羊座おひつじざ
第三星座牡牛座おうしざ
第四星座双子座ふたござ
第五星座蟹座かにざ
第六星座獅子座ししざ
第七星座乙女座おとめざ
第八星座天秤座てんびんざ
第九星座蠍座さそりざ
第十星座射手座いてざ
第十一星座山羊座やぎざ
第十二星座水瓶座みずがめざ

よって、星紀は山羊座の辺りということであった。

獣帯と獣帯十二宮
さて、太陽系の主な惑星、太陽、月は、上記の通り黄道の付近しか移動しない。黄道の付近には 黄道十二星座があるが、これらには獣が多く含まれることから、黄道の上下8°の幅を獣帯という。 この獣帯を12に分けて獣帯十二宮と言い、以下のようになっていた。

 十二次獣帯十二宮黄道十二星座
1星紀せいき第十宮磨羯宮まかつきゅう第十一星座山羊座やぎざ
2げんきょう第十一宮宝瓶宮ほうへいきゅう第十二星座水瓶座みずがめざ
3しゅし第十二宮双魚宮そうぎょきゅう第一星座魚座うおざ
4降婁こうろう第一宮白羊宮はくようきゅう第二星座牡羊座おひつじざ
5大梁たいりょう第二宮金牛宮きんぎゅうきゅう第三星座牡牛座おうしざ
6実沈じっちん第三宮双児宮そうじきゅう第四星座双子座ふたござ
7鶉首じゅんしゅ第四宮巨蟹宮きょかいきゅう第五星座蟹座かにざ
8鶉火じゅんか第五宮獅子宮ししきゅう第六星座獅子座ししざ
9鶉尾じゅんび第六宮処女宮/室女宮しょじょきゅう/しつじょきゅう第七星座乙女座おとめざ
10寿星じゅせい第七宮天秤宮てんびんきゅう第八星座天秤座てんびんざ
11大火たいか第八宮天蠍宮てんかつきゅう第九星座蠍座さそりざ
12析木せきぼく第九宮人馬宮じんばきゅう第十星座射手座いてざ

十二宮は、天空上の位置を指しており、当時は各宮には対応した星座が配置されていた。

しかし、時が移り、次第に星座の位置がずれてきた。(こうなっている

こんどは太歳紀年法