Zone Theory - Physical Zones on the Fencing Piste
著:Craig Harkins 2003年11月18日
オリジナル original article
フェンシング・ピストはいくつかの物理的なゾーンに分割される。
フットボールでの「レッド・ゾーンオフェンス」や「レッド・ゾーンディフェンス」によく似て、フェンサーのピスト上の位置は、しばしば使用されるであろう戦術に影響を及ぼす。
フェンサーが犯す共通の過ちは(攻撃時にも防御時にも)何であろうか?
どのようにこれらの共通の誤りにつけこむことができるだろうか?
それぞれのゾーンには、固有の物理的・心理的安心感が存在している。
フェンサーの過ちは、フェンサーがその不安を増して来るに従って大きくなっていく。
一般に、これは、フェンサーがゾーン1からゾーン3へ行くにつれて、過ちがより大きくなることを意味する。
ゾーン1:開始線の間
一般に最も快適なゾーンである
ほとんどのフェンシングはここで行われる。
これはピストの最もよく知られているエリアである。
したがって、犯される過ちは少なく、そしてその過ちはとても小さいものである。
このエリアではフェンサーは非常に快適にプレイができ、そのためにここでトゥシェをするのは難しい。
ゾーン2:開始線から2メートル後方まで
ここはディフェンスに適したゾーンであるように見える。
攻撃者をこのゾーンに引き込むのは簡単であり、防御側は相手をゾーン3に入る前に脅かすことができる。
ここで、攻撃者は動作を速め、攻撃をしたいと考える。
(彼らはトゥシェをするために相手を追うだろう)
ディフェンスにおいては、ここではシュラマルシェやプリーズドフェールが行われる。
防御側はゾーン3に入り込まないように、ここで踏みとどまりたいと考える。
ゾーン3:警告線より後ろの部分
ここは最も不快なゾーンである。
このゾーンでのフェンシングは、強い緊張感によって特徴づけられる。
フェンサーが最も多く、そしてより大きな過ちを犯すのはこのゾーンである。
全体的な特徴:
・フットワークは大きくなり、そして自己満足的になる。
・バランスを失い、試合における戦略を見失う。
・相手との距離は崩壊する。
・パニックの兆候が出てくる(剣身の動きが大きくなるなど)
・いちかばちかの行動が増えてくる
攻撃側に現れる特徴:
・動作を速くし、遠距離からでもアタックをしかけようとする。
・歩幅が大きくなる。
・無理に早く攻撃を仕掛けようとする。
・フットワークはより直立して行われ、バランスを失った姿勢をとる。
・アタックを焦り、過度の心配をする。
防御側に現れる特徴:
・剣の動きが大きくなり、パレを早くしてしまう。
・相手の全てのフェイントに敏感に反応する。
・コントラアタックを不適当なタイミングで出してしまい、また、他のゾーンにいるときよりも数が増える。
・相手との距離感を崩壊させてしまう。
・バランスを失う
ゾーン戦略:
ゾーン毎の、あなたの試合と相手のフェンシングに共通する過ちを認識しよう。
練習では、より落ち着いて試合に臨むために、それぞれのゾーンで状況を変えて(攻撃側と防御側を決めて)ファイティングをしてみよう。
相手がどのゾーンを最も苦手としているのかを試合の前か試合開始後すぐに見つけ、そして相手をそのゾーンに引き込もう。
それぞれのゾーンにおける自分の弱点を認識し、常に冷静な判断をキープしよう。
(例えば、ゾーン3に入ったときにはフットワークを小さくすることに集中する、など)
共通の過ちを真似る方法を学び、それらをフェイントとして使う。
異なるフェンシング・ゾーン用の自分の戦略を作り出すためにはタクティカル・ホイールが有用である。
下は、ゾーン3におけるフェンシングの戦略の例である。
ゾーン3における戦略:
オフェンス:
ここはテンポを落とすのに最適のタイミングである。
クードロアの最後の加速では、ゆっくりとしたアタック・コンポーゼを用いてみよう。
もし相手がコントラアタックをする傾向があるのならこれは誘いをかける準備となるし、または相手がコントラアタックをする間に力強くアタックを決めればよい。
厳しく自分の状況をコントロールし、最初の一歩とそれに続く加速をしっかりキープすることに集中しよう。
ディフェンス:
ここは第2意図、もしくは反撃にうってつけのタイミングである。
相手の剣があなたの剣をとらえようとする間に、シュラマルシェを仕掛けよう。
もし相手のアタックの一歩目が大きく、相手の剣があなたの剣をとらえようとして動いているのならコントラアタックをしよう。
パレの時はタイトな剣のコントロールに集中しよう。
相手がアタックを失敗するまでたじろいではいけない。
相手がアタックをためらっているときは、主導権を奪い、相手を押し返そう。